ウイルスに負けない二つの対策~手指衛生と免疫力強化~

免疫システム 健康

2020年1月、中国から始まり世界中を不安に陥れた新型コロナ感染騒動は、2021年になっても未だ収まる気配がありません。

米国のエモリー大学などの研究によれば、「通常の風邪を引き起こす既存の4種類のヒトコロナウイルスのように定着するまでに10年程度かかる」そうです。

だから私達は、相当な年月の間、ウイズ(With)コロナで生き抜く対策を立てなければなりませんね。

そこでここでは、一般的に言われているウイルスの感染対策と私の専門分野である心理学的情報とを合わせて、ウイルスに負けない二つの対策を考えてみたいと思います。

それが、常駐ウイルスとなるかもしれない新型コロナウイルスへの対策としても通じるのではないかと思うからです。

そして、この記事を読み終えた時には、あなたがウイルスを恐れることなく、ウイルスと共存しながら生きていく新しい生活スタイルを手に入れてくれることを願っています。

ウイルスに負けない二つの対策は「手指衛生と免疫力強化」

一つめ:手指衛生による感染防止策

二つめ:免疫力強化による感染防止策

コロナウイルスも含めたあらゆる感染症に言えることですが、ウイルスに感染しないことがウイルスに負けないための一番の対策ですよね。

だから、厚生労働省や様々な専門家が、ウイルスが常在する日々の生活の中で感染防止のための行動を取るように口を酸っぱくして提言している訳です。

それでも、「感染防止行動さえしておけば、コロナ感染のリスクが100%無くなる」というわけではありません。

ですが、万一感染しても重症化せずに直ぐに元通りに回復して元気になったら、(コロナ)ウイルスに負けないことになるのではないでしょうか。

その為には、免疫力(=自己治癒力)という力強い味方に働いて貰わなければなりません。

だから、手指衛生による感染防止策と万一の場合の為の免疫力強化の対策が必要なんですね。

もし、この二つの対策をおろそかにしたら、ウイルス感染だけでなく、その結果の重症化や死へのリスクも高まります。

では、ウイルスに負けない二つの防止対策を具体的に実施する方法を考えていきましょう。

ウイルスに負けない対策の一つめ:手指衛生・うがいをきっちり行う

一番は、勿論「出来るだけ外出を避ける」ことですが、生活維持の為には、避けられない外出があります。

そんな外出の際、マスクやソーシャルディスタンスで自他の感染防止に気を付けても、ウイルスがいるかもしれない場所を触ってしまうことがあります。

例えば、電車の手すりとかエスカレーターの手すりなど・・・。

だから、ウイルスが手に着いても感染を防止する方策として消毒液や手洗い・うがいによるウイルス除去が大切なんですね。

 ◎ 消毒液によるウイルス除去

これは、あなたも行っていると思いますが、消毒液を作っている会社に親戚がいる、という方から消毒の効果的な方法をお訊きしました。

2020年の初夏、マスクも消毒液も店頭やネットから完全に姿を消した時期でした。

当時、私は風邪予防のためにマスクは以前から箱買いしていましたが、消毒液まではまとめ買いしていませんでした。

慌てて探しても既に時遅し。どんなに探しても消毒液が手に入らずに困っていた当時の私に、救いの手を差し伸べて下さった方がいらっしゃいました。

その方は私が困っていることを知って、親切に小型の容器に入れた柿渋パワーのアルコール系消毒液とハンドソープなどのウイルス除去に役立つものを送って下さいました。

この消毒液は食品にかかっても大丈夫という代物で、大変助かっています。

そして、以下のような消毒の効果的なやり方を教えてくださいました。

・外出時には小分けにしたアルコール系消毒液を持参して、物を触ったけど直ぐには手洗いを出来ない時に使います。

 外出先で手すりや商品などを触った後は、手洗いを出来るまでのタイムラグがあるからです。

・帰宅したら玄関や靴の消毒を行う。

・そして、入念な手洗いとうがいをする。

◎ 入念な手洗いによるウイルス除去

 これは、多くの方が動画やメッセージでその正しいやり方を広めています。

でも、「いやー、チャントは観てないな。」という方のために、正しい手の洗い方をご紹介します。

正しい手洗いの順序

上の画像の要領で

①手のひら
②手の甲
③指先と爪の間
④指の間
⑤親指まわりのねじり洗い
⑥両手首

の順に20~30秒洗います。

本当は、30秒間かけてこの順番を行うより、15秒間洗って一回水で流し、再度15秒間、という風に2回行うとウイルスや菌が殆どなくなるそうです。

そして、以下の画像のような洗い残しが多い部位は丁寧に洗った方が良さそうです。

手の洗い残しが多い部分

私は、自宅でトイレなどに行った後は20秒以内で済ましますが、外出した後は15秒間を2回の手洗いを行っています。

このようなウイルス除去方法を取ると、かなり感染リスクが減るそうです。

コロナウイルス問題が起きてから、インフルエンザ患者数や他の感染症が例年の半分以下に減ったという報道がありますが、このような手指衛生を多くの方が実施したからでしょう。

ウイルスに負けない対策の二つめ:免疫力を上げる

◎ 免疫力とは

周知の通り、コロナウイルスに限らず、人体は様々な細菌やウイルスによる感染症の危険にさらされています。

癌細胞などによる異常細胞も発生しています。

そんな細胞の異常事態を常に監視し、害になるものたちを撃退して健康状態に保ってくれているのが、様々な免疫細胞たちが働いてくれる免疫システムです。

ちなみに、この免疫細胞たちを含めた私たちのからだの様々な細胞や人体のシステムの働きぶりをとても分かり易く解説しながら見せてくれる漫画・アニメがあります。

「はたらく細胞」(清水茜著)ですが、各細胞を擬人化した面白おかしく描いているストーリーになっているので、はまってしまいました。

学校の教材としても取り上げられたようです。

このアニメを見て、私は「細胞達は本当に大変な仕事をしてくれているのだから、大事に護ってあげなきゃ。」と彼らに感謝したことです。

だから、私達はその免疫システムを働き易くする行動で、免疫力(=自己治癒力)を上げたいものです。

それが、私達自身をウイルス感染から護ることにもなるのですから。

では、免疫力を上げるにはどうしたら良いのでしょう?

◎ 免疫力(=自己治癒力)を上げる3つの方法

1.自律神経を整える

「自律神経を整える」と一言に言っても、実は自律神経は自分の意思ではコントロールできません。

では、どうやって整えたら良いのでしょう?

自律神経には、交感神経と副交感神経があり、お互いに相反する二つの働きをしながら、互いが過度に働かないようにバランスをとっています。

つまり、交感神経と副交感神経が互いに適度に働けるようにしてあげると、自律神経は整うのです。

交感神経は、仕事をしたり運動をしたり勉強をしたりする時に頑張らせてくれる大切な働きをします。

興奮した時やとっさの危険に対応して動く必要が有る時も活発に働きます。

副交感神経は、リラックスして休んだり、眠っていたり、食事をしたり、お風呂に入ったり、と心地良い状態の時に働きます。

だから、頑張り過ぎたり、興奮し過ぎたり、睡眠不足に陥ったりすると、交感神経だけが強く働いて副交感神経が働けないので、自律神経の乱れ(アンバランス)が起こるのです。

そうならないように、頑張ったり興奮したりした後は、リラックスしてからだとこころを弛めて副交感神経に働いて貰うようにすると、適度に自律神経を整えることが出来ます。

2.適度な体温を保つ

免疫システムが働きやすい健康体の体温は、36℃~37℃と言われています。

この中でも、高めの体温を保つようにすると免疫力が上がるようです。

0.5℃体温が下がると、免疫力は35%下がるという専門家もいます。

自律神経は、すべての内臓、全身の分泌腺や血管の働きをコントロールしています。

血管に対しては、流れる血液の量を変化させて体温を一定に保つようにコントロールします。

暑いと放熱の為に血管を広げ、寒いと血管を縮めて放熱し難くします。

でも、自律神経のバランスが乱れると、暑さや寒さに適応するための体温調節が出来なくなります。

すると、血流が低下(悪化)し、からだの細部にエネルギーを送れなくなり、体温が低下し、冷えが起こります。

また、寒さに長時間身をさらすと、やはり冷えの状態となり、結果自律神経が乱れることにつながります。

寒暖の差が激しい環境に長期間身を置いても自律神経が乱れやすくなります。

だから、寒さや冷えを感じたら、当然ですが温かい服や飲み物、入浴などでからだを温めましょう。

その意味で、日本人のお風呂に入る習慣はとても良い習慣ですね。

(私はこの習慣が、欧米に較べて日本人のコロナによる死亡率が低い原因の一つでもあるのではないかと思っています。)

入浴中の猫

また、筋肉量が多いと基礎代謝が高く、冷え難いと言われています。

なぜなら、筋肉は体を動かしていないときもエネルギーを消費して熱を作り出しているからです。

一方で、暑過ぎる環境に長時間身を置いても熱中症になります。

これも、やはり、自律神経のバランスが乱れて体温調節を出来なくなった結果です。

だから、いつでも自分の体温を適度に保てるように対処しながら生活をする必要がありますね。

3.過度のストレスを解放する

過度のストレスも自律神経の乱れの元となります。

適度なストレス・緊張(善玉ストレス)は、人が活動や運動で感じる達成感やワクワク感、喜びを感じてよりよく生きるための原動力となります。

でも、頑張り過ぎ、興奮し過ぎ、睡眠不足を日常的に繰り返すと、からだとこころにストレスが蓄積して悪玉ストレスとなります。

また、生活上のイライラ感や不安感といった心理的ストレス、喫煙や不規則な生活、過度な運動などによる身体的ストレスも蓄積すると悪玉ストレスになります。

更にそこへ、今回のようなコロナ対策のための行動制限や親しい人の病や死という非日常的なライフイベントによる精神的ショックが加わると、交感神経の活動が過度に強化され、自律神経のバランスが乱れ、筋肉が収縮・緊張し、血流が低下します。

そして、各部位の慢性緊張を大きくしたり、からだを冷やしたりします。

免疫細胞達の力が弱って、ウイルスや様々な病気との戦いに負けやすくなるのです。

また、悪玉ストレスはからだの中の酸化ストレスを高め、様々な病気を引き起こす可能もあります。

だから、コロナ感染だけでなく、様々な病気を予防するためにも悪玉ストレスを作らないようにする必要があります。

そのためには自分のからだに悪玉ストレスが蓄積していないかどうかに気付いて、ストレスを解放してやる必要があるのです。

ところが、この悪玉ストレスの蓄積に気付かない人が多いのです。

「肩が凝った」とか「ちょっと疲れた」という時は、悪玉ストレスが溜まっている証拠なのですが、そのまま放置してストレスの解放をしないのです。

すると、ある日突然超悪玉ストレスによるからだの不調が私達を襲います。

でも、ストレスを解放する方法を身に着けてそれを日常的に実践すると、副交感神経の活動が強化され、自律神経の乱れを回復してくれます。

悪玉ストレスも溜まりませんし、酸化ストレスも高くならずに、高い免疫力でコロナを避けながら健康で快適な生活を続けることが出来ます。

だから、ストレスを感じたらそのまま放置せずに、直ぐに解き放ってしまいましょう。

では、どんなストレス解放策があるでしょうか。

ストレス解放策の第一段階:自分で出来る簡単なセルフケアを行いましょう

例:

・疲れたら休む

・よく笑う

・散歩や森林浴などの気分転換をする

心地良い気の流れる森

 

・ストレッチ等の適度な運動をする

・自分の好きな音楽をゆったりと聴く

・15~20分間、ぬる目のお風呂につかる

・セルフでツボ押しケアを行う

・忙しくても睡眠時間を削らずに、質の良い睡眠を心がける

・(腹式)呼吸法:この時、自分に不必要なものを全て吐き出すイメージで行う。

・瞑想

漸進性弛緩法:手首から順番に顔まで緊張と弛緩を繰り返して全身を弛める

などがあります。

 尚、漸進性弛緩法はこのブログの「緊張と弛緩をコントロールして快適生活!(2)-漸進性弛緩法」 にやり方が書いてあります。参考にして下さい。

(文字で読んでもよくやり方が分からないという方は、リッスン プラスのセッションをお受け頂いたら、施術時の音源をお渡し致します。お問い合わせページよりお申し込みくださいませ。

上記の方法はいずれも、それまでとは異なる行動や動作で緊張を弛めます。

そして、気持ちも切り替わり、副交感神経を刺激するのでリラックスできます。

でも、それでも解放できないレベルのストレスを抱える方もあるでしょう。

そんな方は

ストレス解放策の第二段階:専門家の高度のストレス解放技法を頼りましょう

例:

☆からだケア専門のセラピストや治療家などに緊張で硬くなったからだを弛めて貰う。

☆心理カウンセラーにこころのストレス解放をして貰う

臨床動作士に臨床動作法でからだとこころのストレスを同時に解放して貰う

ストレスリダクションコーディネーターにストレス緩和を頼む

などがあります。

上記の中で、「臨床動作法とストレスリダクションって何?」と思われる方もあるかもしれませんね。

臨床動作法は、私の「ストレス解放スペース♪リッスン+(プラス)♪」のホームページ(http://listenplus.com)で詳しく説明していますので参考にして下さい。

ストレスリダクションは、井上が昨年からウエルライフ推進協会で学んでいるストレス緩和の技法です。動作法由来ですが、ストレス緩和を目的にしていて、動作法とはまた異なる技法になっています。

井上は、この中級のコーディネーター資格を持っています。

井上自身が行っている対策

ところで、私自身もこの二つの対策(手指衛生と免疫力アップのための動作)を以前より力を入れてやっています。

特に免疫力アップには力を入れています。

朝起きる前にそれまでのストレス解放のルーティン(漸進性弛緩法→イメージ法+呼吸法→自己暗示)を40分から1時間に増やしました。

そして、朝食時には、温かいお茶と白湯を飲んで体を温め代謝を上げます。

その後、時間のある範囲で30~60分行っていた毎日のルーティンワーク(セルフでの動作法とストレッチ・体操を組み合わせたもの)も出来るだけ60~75分行うようにしました。

そして、夜は毎日ゆっくりとお風呂に入ります。夜更かしも出来るだけしないように努力しています。

また、2019年までは、暑い日はシャワーだけで済ましていましたが、2020年からは、どんなに暑い日もお風呂に浸かることにしたのです

そのお陰か、それ迄もインフルエンザに罹ったことは無いのですが、2020年は風邪も引かず、前より元気に気分良く目覚めて、快適な生活を送っています。

こんなコロナ対策が他のウイルスや細菌対策にもなっているようで、そ前の年より健康になりました。

コロナも悪い事ばかりではありませんね。

だから、ウイルスに対する不安感も減り、衛生面の対策をしっかりしてくれているお店ではよく外食していますし、セミナーなどにも時々出掛けて楽しく過ごせています。

でも、自分が感染しているかどうかは分からないので、飛沫を飛ばさないためのマスクは付けて出掛けます。

私の元気な様子を見て、友人が「井上さんは免疫力が高そうだから、(コロナでも)大丈夫ですよ」と笑っていました。

不安感が一番のストレスです。恐がるほどに免疫力も下がるのです。

だから、しっかり二つの対策を取って、不安を無くして楽しく笑って元気に過ごしましょう!

 

まとめ

ウイルスに負けない二つの対策をまとめると

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ウイルスに負けない対策その一:

手指衛生による感染防止策を実行する 

・外出時に手洗い出来ない時の為に、小分けした除菌剤を持ち歩く。

・ハンドソープでの手指洗いは、

①手のひら
②手の甲
③指先と爪の間
④指の間
⑤親指まわり
⑥両手首

の順に20~30秒洗う。

・外出後は手指を洗った後に、うがいを喉の奥までガラガラする。

コロナウイルス問題が起きてから、インフルエンザ患者数が例年の半分以下に減っているのは、この手指衛生を多くの方が実施しているからでしょう。

 ウイルスに負けない対策その二:

免疫力(=自己治癒力)を上げる

・免疫細胞たちは、細胞の異常を常に監視し、害になるものたちを撃退してからだの健康を保つ働きをする

・その免疫細胞たちを働きやすくして免疫力を上げるとウイルスに感染し難くなる

・免疫力(=自己治癒力)を上げるには3つの方法がある

 その1.自律神経を整える

 その2.適度な体温を保つ

その3.過度のストレスを解放する

 ・ストレスを解放する第一段階では、休む・気分転換・適度な運動などのセルフケアを日常的に行う

・セルフケア出来ない時は、第二段階として、からだケア、心理カウンセリング、臨床動作法、などの専門家に頼む 

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ということになります。

 

要するに、

・手指衛星や除菌作業以前より念入りにする

・からだとこころのセルフケアを日常的に行ったり、専門家の援助も受けたりして免疫力を上げておくこと

がウイルスに負けない対策である、ということですね。

 

最後に、ヒポクラテスの名言を二つ:

「人間は誰でも体の中に百人の名医(自然治癒力)を持っている」

「私たちの内にある自然治癒力こそ真の病を治すものである」

 

では、過度にウイルスを恐れず、但し、ウイルスに負けない予防策はしっかり取って、自然治癒力を高めながら、元気で楽しい生活を送りましょう!

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